ITパスポート試験のCBT方式とは?受験の流れを完全解説【初心者向け】

皆さん、ITパスポート試験の受験を検討していますか?初めて受験する方にとって、「CBT方式って何だろう?」「試験当日はどんな流れで進むの?」といった疑問がたくさんあると思います。
ITパスポート試験は、IT分野の基礎知識を証明する国家資格として広く認知されています。2011年11月からは従来の紙ベースの試験方式から、コンピュータを使用する「CBT方式」へと移行しました。この方式では、試験会場に設置されたコンピュータを利用して問題に解答します。
CBT方式のおかげで、自分の都合に合わせて試験日や会場を選べるようになり、また試験終了後すぐに結果がわかるなど、多くのメリットがあります。しかし初めて受験する方にとっては、申込方法から試験当日の流れまで、わからないことも多いでしょう。
この記事では、ITパスポート試験のCBT方式について、その特徴から受験申込、試験当日の流れ、さらに合格発表までの一連のプロセスを初心者にもわかりやすく解説します。また、試験に向けての効果的な準備方法や注意点もご紹介します。
CBT方式の仕組みを理解しておくことで、試験当日の不安を減らし、本来の実力を発揮できるようになります。ぜひ最後までお読みいただき、ITパスポート試験合格への第一歩としてください!
CBT方式とは何か
CBT方式は「Computer Based Testing」の略で、コンピュータを利用して試験を行う方式です。従来の紙ベースの試験とは大きく異なり、デジタル技術を活用した現代的な試験形式となっています。
CBT方式の基本概念
CBT方式とは「Computer Based Testing」の略称で、その名の通りコンピュータを利用して画面上の設問にマウスやキーボードを使って解答する試験方式です。ITパスポート試験は平成23年度(2011年)11月より従来の筆記方式から現在のCBT方式へと移行しました。
試験会場に用意されたコンピュータを使用して受験するのが基本で、この点がご自宅などからインターネット経由で受験できる「IBT(Internet Based Testing)」方式とは異なります。会場では本人確認が厳格に行われ、試験中も監視員のもとで実施されるため、セキュリティ面での信頼性が高いのが特徴です。
従来の試験方式との違い
従来の試験方式(PBT:Paper Based Testing)では、全国一斉に決まった日時で実施され、紙の問題冊子と解答用紙を使って解答していました。一方、CBT方式では試験問題はデータベースで管理され、受験者ごとに異なる問題が出題されます。同じ会場で同じ時間に受験しても、受験者それぞれが異なる問題に取り組むことになるのです。
また、従来の試験では合格発表まで数週間かかっていましたが、CBT方式では試験終了後すぐに結果を確認できるようになりました。これにより、次の学習計画をすぐに立てることができます。
CBT方式の特徴
CBT方式の大きな特徴として、採点方法にTOEICやTOEFLでも採用されている項目応答理論(IRT:Item Response Theory)が使用されている点が挙げられます。この採点方式は、単純な正答数だけでなく、問題の難易度や識別力も考慮した高度な統計手法を用いて受験者の能力を評価します。
また、CBT方式では文章だけでなく、動画や画像、音声などを利用した多様な試験問題を出題することが技術的に可能です。ITパスポート試験ではまだ全面的に活用されていませんが、将来的にはより実践的な問題形式が導入される可能性もあります。
ITパスポート試験の概要
ITパスポート試験は、IT分野の基礎知識を証明する国家資格です。この試験はCBT方式で実施され、誰でも受験できる間口の広い試験として設計されています。試験内容や合格基準についてご紹介します。
ITパスポート試験とは
ITパスポート試験は、情報処理推進機構(IPA)が実施する国家試験で、IT社会で働くすべての方に必要とされる基礎的なIT知識を証明する資格試験です。「ITを利活用するすべての社会人・学生が備えておくべきITに関する基礎的な知識」を測ることを目的としています。
特定の職業や業種に限定されない、汎用的なIT知識を問う試験であるため、IT業界を目指す方だけでなく、一般企業で働く方や学生など、幅広い層の方々に受験されています。CBT方式の導入により、年間を通していつでも受験できるようになったことも、その普及に貢献しています。
試験内容と出題分野
ITパスポート試験は、試験時間120分、問題数100問の四肢択一式(4つの選択肢から1つを選ぶ方式)となっています。出題分野は以下の3つの分野に分かれています。
ITパスポート試験の出題分野
分野 | 問題数 | 主な内容 |
---|---|---|
ストラテジ系 | 約35問 | 企業と法務、経営戦略、システム戦略など |
マネジメント系 | 約20問 | 開発技術、プロジェクトマネジメント、サービスマネジメントなど |
テクノロジ系 | 約45問 | 基礎理論、コンピュータシステム、技術要素など |
この3分野をバランスよく学習することが合格への近道となります。なお、100問中92問が総合評価対象で、残りの8問は今後出題する問題評価のために使われ採点されません。
合格基準と受験資格
合格基準は総合評価点600点以上、かつ各分野別評価点がそれぞれ300点以上であることとされています。つまり、全体的にバランスよく得点することが求められます。
ITパスポート試験の受験資格は特にありません。年齢・国籍を問わず誰でも受験可能です。また、試験は全国47都道府県の会場で実施されており、受験料は消費税込みで7,500円となっています。
受験にあたって特別な前提知識は必要ありませんが、基本的なパソコン操作(マウスのクリックやスクロール操作など)ができることが望ましいでしょう。初めてCBT方式を体験する方は、IPAのウェブサイトからダウンロードできるCBT疑似体験ソフトウェアで事前に操作に慣れておくことをおすすめします。
CBT方式のメリット
CBT方式の導入により、ITパスポート試験は受験者にとっても試験運営側にとっても多くのメリットをもたらしています。柔軟な受験スケジュールや即時の結果確認など、従来の紙ベースの試験にはないメリットについて詳しく見ていきましょう。
受験者にとってのメリット
CBT方式最大の魅力は、自分の都合に合わせて試験を受けられる点です。従来の一斉試験方式では年に数回の決められた日程でしか受験できませんでしたが、CBT方式では試験会場に空席があれば希望する日時で受験を申し込むことができます。これにより「試験日に合わせて学習する」のではなく「学習の進み具合に合わせて試験日を決める」という柔軟な対応が可能になりました。
また、試験終了後すぐに結果を知ることができるのも大きなメリットです。従来は合格発表まで数週間待たなければなりませんでしたが、CBT方式では試験終了後にコンピュータによる即時採点が行われ、その場で合否結果がわかります。不合格だった場合でも、すぐに次の学習計画を立てることができます。
さらに、コンピュータ上で試験を行うことで、問題の表示サイズを調整できたり、解答の修正が容易だったりと、紙の試験にはない利便性もあります。
試験運営者側のメリット
試験運営側にとってもCBT方式には多くのメリットがあります。まず、問題冊子の印刷・保管・輸送などのコストが大幅に削減できます。また、採点作業や統計情報の集計がすべて自動化されるため、人的リソースも節約できます。
セキュリティ面でも優れており、問題漏洩のリスクが低減されます。紙ベースの試験では試験日までに問題が漏洩するリスクが常に存在していましたが、CBT方式ではそのようなリスクを効果的に回避できます。また、受験者ごとに異なる問題が出題されるため、不正行為のリスクも低減されています。
さらに、問題の分析や改善が容易になり、試験の質を継続的に向上させることができます。項目応答理論(IRT)の導入により、異なる回の試験間での難易度のばらつきを統計的に調整できるため、より公平な評価が実現されています。
教育機関や企業にとってのメリット
教育機関や企業が団体で受験させる場合にも、CBT方式はメリットをもたらします。従来の一斉試験方式では特定の日に全員が揃う必要がありましたが、CBT方式では個々の都合に合わせた受験が可能になります。
また、即時に結果が出ることで、教育プログラムや研修の効果を迅速に評価できます。これにより、教育内容の改善や個々の学生・社員に対するフォローアップをタイムリーに行うことが可能になります。
企業にとっては、新入社員教育の一環としてITパスポート試験の受験を組み込みやすくなったというメリットもあります。業務の繁忙期を避けて受験スケジュールを組むことができるため、より効果的な人材育成が可能になるでしょう。
受験申込の方法
ITパスポート試験の受験申込はすべてオンラインで行います。利用者IDの登録から試験会場の選択、確認票の準備まで、順を追って解説します。スムーズに申込手続きを済ませるポイントを押さえましょう。
利用者IDの登録
ITパスポート試験を受験するにはまず、IPA(情報処理推進機構)のCBT試験サイトで利用者IDを登録する必要があります。利用者IDとは個人を識別するための番号で、これにより受験申込や試験結果の確認、領収書のダウンロード、試験会場や受験日時の変更、過去の受験履歴確認などが可能になります。
登録はCBT試験サービスのウェブサイトから行います。メールアドレスや氏名、生年月日などの基本情報を入力し、パスワードを設定します。登録完了後はIDとパスワードが発行されますので、忘れないようにメモしておきましょう。
なお、すでに利用者IDを持っている場合は新たに登録する必要はありませんが、IDの取得後に受験申込をしないまま1年経過した場合や、最後に申し込んだ試験日から1年経過している場合はIDが無効化されるため再登録が必要になることがあります。
試験詳細の選択
利用者IDとパスワードでログインした後、受験申込画面から希望する試験会場、日時、支払方法を選択します。試験は全国の会場で随時実施されており、空席があれば希望する日時・会場での受験を申し込むことができます。
試験開催状況は3ヶ月先まで確認可能で、公式サイトの「試験開催状況一覧」ページで空き状況を確認できます。会場によって開催頻度は異なりますが、多くの会場では月に数回程度試験が実施されています。
支払方法はクレジットカード、コンビニ、バウチャー(電子的な前売りチケット)の3種類から選択可能です。予約可能な試験日は支払方法により異なり、コンビニ決済の場合は申込日5日後~3ヶ月後、バウチャー決済の場合は申込翌々日~3ヶ月後、クレジット決済の場合は申込翌日~3ヶ月後となっています。早めに受験したい場合はクレジット決済が便利です。
確認票の準備
申込完了後、登録したメールアドレス宛てに確認票発行のお知らせが届きます。このメールに記載されたURLから確認票をダウンロードし、印刷しておくことが重要です。
確認票には受験時のログインに必要な「受験番号」「利用者ID」「確認コード」や試験日時、会場、注意事項などが記載されています。これらの情報は試験当日に必要となりますので、必ず確認しておきましょう。
なお、確認票は郵送されないため、試験日までに余裕をもってダウンロードしておく必要があります。印刷ができない場合は、少なくとも受験番号、利用者ID、確認コードの3つを控えて試験会場に持参してください。ただし、できる限り確認票を印刷していくことをおすすめします。
また、試験日変更を行える期間は試験当日の3日前までです。3日前を過ぎると理由にかかわらず内容変更は行えず、受験できなかった場合も受験料は返金されませんので注意しましょう。
試験当日の準備
試験当日をスムーズに過ごすためには、事前の準備が欠かせません。持ち物の確認からCBT方式の操作に慣れておくことまで、試験当日に向けた準備のポイントを解説します。
持ち物の確認
試験当日に必要な持ち物は以下の通りです:
- 確認票(印刷したもの。印刷できない場合は受験番号、利用者ID、確認コードの控え)
- 有効期限内の顔写真付き本人確認書類(パスポート、運転免許証、マイナンバーカードなど)
- 試験室の机上に置けるもの以外を収納するカバン
本人確認書類は必ず原本が必要で、コピーは認められません。また、有効期限が切れていると受験できませんので、事前に確認しておきましょう。学生証や社員証は、顔写真付きのものであれば使用できる場合がありますが、念のため別の身分証も持参しておくと安心です。
試験室の机上に置けるものは、ハンカチ、ポケットティッシュ、目薬、確認票、受験者注意説明書(会場で配布)、会場で用意する備品(メモ用紙、シャープペンシル)のみです。それ以外のものはカバンにしまう必要がありますので、スマートフォンなどの電子機器も含め、必要なものをまとめられるカバンを持参しましょう。
事前に持ち物リストを作成しておくと、忘れ物防止に役立ちます。また、試験会場は冷暖房が効いていることが多いため、調節できる服装で行くことをおすすめします。
CBT疑似体験の活用
CBT方式の試験に慣れておきたい場合は、IPAのウェブサイトからダウンロードできるCBT疑似体験ソフトウェアを活用することをおすすめします。これにより自宅のパソコンを使って実際の試験と同じ環境で過去問に挑戦することができます。
CBTの操作は意外と慣れが必要です。画面のスクロール、選択肢の選び方、マーキング(後で見直す問題に印をつける機能)の使い方など、操作方法を事前に理解しておくことで、試験当日の戸惑いを減らすことができます。
特に試験当日に初めてCBT方式を体験すると、緊張や操作の不慣れで実力が発揮できない可能性があります。少なくとも一度は予行演習を行い、本番と同じような環境を体験しておくことが重要です。CBT疑似体験ソフトウェアは無料でダウンロードできますので、ぜひ活用してください。
試験会場への移動計画
試験会場までの道のりは事前に確認しておくことが大切です。初めて行く場所の場合、地図アプリやウェブサイトで経路を調べ、所要時間を把握しておきましょう。公共交通機関を利用する場合は、時刻表も確認しておくと安心です。
試験会場は試験開始時刻の30分前から開場していることが多いですが、受付や注意事項の説明など、試験開始前の手続きにある程度時間がかかります。そのため、会場には開場時間に合わせて到着できるよう計画しましょう。
交通機関のトラブルなどで遅れる可能性も考慮し、余裕を持ったスケジュールを立てることをおすすめします。なお、試験直前の見直し学習はできないと考えた方がよいため、最後のインプットは会場入り前に済ませておくべきです。リラックスして臨めるよう、心の準備も忘れずに。
試験当日の流れ
いよいよ試験当日。会場到着から試験終了後の流れまで、CBT方式の試験がどのように進行するのかを詳しく解説します。各段階でのポイントを押さえて、スムーズに受験できるようにしましょう。
会場入館と受付
試験会場は試験開始の30分前より開場・受付を開始しています。受付では確認票と本人確認書類を提示します。この段階で本人確認ができないと受験できませんので、必ず持参してください。
受付が済むと、試験室への案内や注意事項の説明があります。トイレに行っておきたい場合は、この時点で済ませておくと良いでしょう。試験中にトイレに行くこともできますが、その間も試験時間は進行しますので、できるだけ事前に済ませておくことをおすすめします。
なお、遅刻した場合でも試験時間内であれば入室制限はないため、交通機関等のトラブルがあっても慌てずに会場に向かいましょう。ただし、遅刻による試験終了時刻の繰り下げはありませんので、できるだけ時間に余裕を持って行動することが大切です。
座席案内と準備
係員の指示に従って試験室内の指定された席に着席します。着席したら、指定された机上に置けるもの以外はカバンにしまいます。スマートフォンの電源はオフにし、腕時計も外すよう指示される場合があります。
ポケットのある服を着ていると、身分証明書などをポケットにしまうよう指示があった場合に便利です。また、試験室内は空調が効いていることが多いため、寒暖差に備えて羽織るものを持っていくと安心です。
試験に使用するコンピュータは既に設置されています。画面上には試験システムへのログイン画面が表示されていますので、配布された注意事項をよく読み、試験開始に備えましょう。
机上には会場で提供されるメモ用紙とシャープペンシルが置かれています。これらは試験中に自由に使用できますが、試験終了後は回収されますので持ち帰ることはできません。
試験の実施
受験番号、利用者ID、確認コードを受験者端末に入力し、ログインします。試験開始前に操作説明が表示されますので、内容をよく確認してください。初めての方は特に、マーキング機能(後で見直したい問題に印をつける機能)や画面のスクロール方法などを確認しておきましょう。
試験開始時刻になると試験が始まります。制限時間は120分で、100問の四肢択一式問題に解答していきます。画面上部には残り時間が表示されていますので、時間配分を意識しながら解答を進めましょう。
難しい問題があっても焦らず、わからない問題はマーキングしておいて先に進み、後から時間に余裕があれば見直すという方法がおすすめです。他の受験者が早めに退室しても気にせず、自分のペースで解き続けることが大切です。
試験中にメモを取りたい場合は、会場で提供されたメモ用紙とシャープペンシルを使用してください。計算や思考の整理に役立ちます。メモ用紙が足りない場合は、手を挙げて試験監督員に追加を依頼できます。
試験結果確認と退館
全問解答し終えたら「試験終了」ボタンをクリックします。制限時間が終了した場合は自動的に終了します。その後、自動採点が行われ、結果が画面に表示されます。
結果画面では合否だけでなく、各分野別の得点や総合評価点も確認できます。不合格だった場合でも、どの分野が弱点だったのかがわかるため、次回の学習に活かすことができます。
結果を確認したら、係員の指示に従ってメモ用紙やシャープペンシルを返却し、忘れ物がないか確認して退室します。退室後はすぐに会場を出なければならないわけではありませんが、他の受験者の迷惑にならないよう静かに行動しましょう。
万が一忘れ物をした場合は、試験日より1週間は試験会場で保管されていることが多いですが、その期間を過ぎると処分されてしまいますので、気づいたらすぐに問い合わせることをおすすめします。
合格発表と注意事項
試験当日の結果確認だけでなく、正式な合格発表やその後の流れについても知っておくことが大切です。また、受験上の注意事項を把握して、スムーズな受験を実現しましょう。
試験結果と合格証書
ITパスポート試験のCBT方式では、試験終了後すぐに画面上で結果を確認できますが、正式な合格発表は受験月の翌月中旬頃に公式サイトで行われます。合格証書は受験月の翌々月中旬頃に登録住所宛に発送されますので、登録情報に間違いがないか確認しておきましょう。
合格証書は国家資格の証明となる重要な書類です。就職活動や資格手当の申請などで必要となる場合がありますので、受け取ったら大切に保管しておきましょう。なお、合格証書の再発行は原則として行われませんので、紛失しないよう注意が必要です。
また、試験結果は後日CBT試験サービスのウェブサイトからもダウンロードできます。自分の弱点分野を分析して、今後の学習や次のステップアップに活かしましょう。
受験上の注意事項
ITパスポート試験のCBT方式を受験する際には、以下のような点に注意する必要があります:
- 本人確認書類の準備: 有効期限内の顔写真付き本人確認書類が必須です。提示できない場合は受験できません。
- 正確な個人情報の登録: 申込者以外の方が受験することはできません。また、正しい受験番号、利用者ID、確認コードの入力ができない場合も受験できません。
- 予約内容の確認: 申し込みを行った試験日時、試験会場でのみ受験可能です。間違えて別の会場に行っても受験できません。
- 試験日変更の期限: 試験日変更は試験当日の3日前までです。3日前を過ぎると内容変更は行えず、受験できなかった場合の受験料は返金されません。
また、試験中の不正行為(カンニングなど)は厳しくチェックされています。不正行為が発覚した場合、その場で試験が中止され、今後の受験が制限される可能性もありますので、公正な態度で試験に臨みましょう。
トラブル時の対応
試験当日にトラブルが発生した場合の対応方法も知っておくと安心です。最も多いのはコンピュータの操作に関するトラブルですが、このような場合は手を挙げて試験監督員に助けを求めましょう。試験システムの不具合やパソコンの動作に問題がある場合も、すぐに申し出ることが大切です。
体調不良の場合も同様に手を挙げて知らせてください。ただし、一時退室してもその間も試験時間は進行しますので、できるだけ体調を整えて臨むことが望ましいです。
また、災害や大規模な交通機関の乱れなどで試験会場に行けなくなった場合は、試験実施本部に連絡しましょう。状況によっては特別な対応が認められる場合があります。
なお、試験結果に関する質問や問い合わせは、基本的にはCBT試験サービスのウェブサイトを通じて行うことになります。試験監督員や会場スタッフに直接質問しても対応できないことが多いため、適切なチャネルを通じて問い合わせることが重要です。
よくある質問と回答
ITパスポート試験のCBT方式について、受験者からよく寄せられる質問とその回答をQ&A形式でまとめました。疑問点を解消して、安心して試験に臨みましょう。
CBT方式の試験で遅刻した場合はどうなりますか?
遅刻しても試験時間内であれば入室して受験することが可能です。ただし、いかなる理由でも試験終了時刻の繰り下げはなく、遅刻した場合は試験時間が短くなってしまうため注意が必要です。たとえば、試験開始から30分遅れて入室した場合、残りの試験時間は90分となります。
交通機関の乱れなど不可避の事情で遅刻しそうな場合でも、可能な限り試験会場に向かうことをおすすめします。会場に到着してから事情を説明しましょう。なお、試験開始前の会場の混雑を避けるためにも、時間に余裕をもって到着することが理想的です。
試験中にトイレに行けますか?
はい、試験中にトイレに行くことは可能です。手を挙げて試験監督員に申し出てください。ただし、トイレに行っている間も試験時間は進行しますので、できるだけ試験開始前に済ませておくことをおすすめします。
また、トイレから戻ってきた際には再度本人確認が行われる場合がありますので、身分証明書を持参する必要があるかどうか、事前に試験監督員に確認しておくと安心です。
試験会場に持って行けないものはありますか?
試験室内の机上に置けるのは、ハンカチ、ポケットティッシュ、目薬、確認票、受験者注意説明書(会場で配布)、会場で用意する備品(メモ用紙、シャープペンシル)のみです。それ以外のものは基本的にカバンにしまうことになります。
特に電子機器(スマートフォン、スマートウォッチ、電卓など)の使用は禁止されています。また、参考書やノートなども持ち込めません。飲食物も原則として持ち込めませんが、水分補給が必要な場合は試験監督員に相談してください。
CBT方式の疑似体験はどこでできますか?
CBT方式の疑似体験は、情報処理推進機構(IPA)のウェブサイトからCBT疑似体験ソフトウェアをダウンロードすることでできます。このソフトウェアを使うと、実際の試験と同様の操作環境で過去問題に取り組むことができます。
操作方法に慣れるだけでなく、実際の試験の雰囲気を体験できるため、初めてCBT方式の試験を受ける方には特におすすめです。ダウンロードは無料で、Windowsパソコンで利用可能です。IPAのウェブサイトで「CBT疑似体験」を検索すると見つけることができます。
不合格だった場合、次はいつ受験できますか?
不合格だった場合でも、次の受験まで待機期間はありません。空席があれば翌日でも受験可能です。ただし、短期間での再受験は学習不足のまま臨む可能性があるため、弱点を十分に補強してから次の受験に臨むことをおすすめします。
また、不合格の場合でも試験結果から自分の弱点分野が把握できますので、次回の試験に向けて効率的に学習計画を立てることができます。再受験の申込方法は初回と同じですが、利用者IDはすでに持っているものを継続して使用できます。
まとめ:ITパスポート試験CBT方式の受験を成功させるために
ITパスポート試験のCBT方式について、その特徴から受験の流れまで詳しく解説してきました。最後に、重要なポイントをまとめて、試験を成功させるためのアドバイスをご紹介します。
押さえておきたい重要ポイント
ITパスポート試験のCBT方式は、コンピュータを利用して受験する方式で、自分の都合に合わせて試験日時と会場を選べる柔軟性が大きな特徴です。試験は3つの分野(ストラテジ系、マネジメント系、テクノロジ系)から構成される100問の四肢択一式で、制限時間は120分です。
合格基準は総合評価点600点以上、かつ各分野別評価点がそれぞれ300点以上という条件をクリアする必要があります。試験終了後はすぐに結果を確認でき、合格証書は受験月の翌々月中旬頃に発送されます。
受験申込はすべてオンラインで行い、利用者IDの登録から始まります。試験当日は確認票と本人確認書類を持参することが必須で、これらがないと受験できません。また、試験日変更は試験当日の3日前までしかできないため、スケジュール管理には注意が必要です。
受験を成功させるためのアドバイス
ITパスポート試験のCBT方式を成功させるためには、以下のポイントを意識しましょう:
- CBT操作に慣れておく: 公式サイトからダウンロードできるCBT疑似体験ソフトウェアを活用し、試験システムの操作に事前に慣れておきましょう。
- バランスよく学習する: 3つの分野をバランスよく学習することが重要です。一部の分野だけに偏らないよう、苦手分野も含めて総合的に理解を深めましょう。
- 持ち物の準備を万全に: 確認票と有効期限内の顔写真付き本人確認書類は必須です。忘れると受験できませんので、前日にチェックリストを作成して確認することをおすすめします。
- 時間管理を意識する: 試験では100問を120分で解くため、1問あたり平均72秒しかありません。難しい問題に時間をかけすぎず、マーキング機能を活用して後から見直す戦略が効果的です。
- リラックスして臨む: 過度の緊張は実力発揮の妨げになります。試験前日は十分な睡眠をとり、当日は余裕をもって会場に向かいましょう。
ITパスポート試験は、IT社会で活躍するために必要な基礎知識を証明する重要な資格です。CBT方式の特徴を理解し、適切な準備をすることで、スムーズに受験し、合格を勝ち取ることができるでしょう。この記事が皆さんの資格取得の一助となれば幸いです。